最近は「ご祝儀袋」のデザインがとても豊富ですよね。
おしゃれなデザインのものやカラフルでかわいらしいもの、男性にもぴったりな藍色の落ち着いた色合いものもなど。
また、水引の結び方も様々です。
でもいざ、ご祝儀袋を選ぼうとすると、どんなデザインを選んだらいいのか迷ってしまうことはないでしょうか。
大切な方へ心のこもったお祝いをするためにも、ご祝儀袋の基本マナーを確認しておきましょう。
ご祝儀袋を選ぶポイント
Point 1 水引の結び方
水引は、結婚祝いの「婚礼用」と、それ以外の「一般的なお祝い用」で結び方が異なります。
婚礼用
婚礼用には「真結び」か「あわじ結び」を選びましょう。
どちらも「結び切り」と言われ、一度結んだらほどけないことから、「一度限りのお祝い」「2度あってほしくないこと」として婚礼用に用いられます。
一方で、「蝶結び」は結び直しができることから、婚礼用に使うのはNGです。
一般的なお祝い用
入学祝いや出産祝い、新築祝いなど、婚礼以外の一般的なお祝いには「蝶結び」を選びましょう。
蝶結びは、ほどけても結び直せることから「何度あっても喜ばしいお祝い」に用いられます。
一方で、「真結び」や「あわじ結び」は何度あっても嬉しいお祝いには用いません。
ご祝儀袋でよく見かける「梅結び」は、婚礼用と一般的なお祝い用の両方に使えます。
落ち着いたデザインのものはフォーマルなご祝儀にも使えるので、お気に入りを選んでみてください。
Point 2 水引の色
お祝い用の水引は、古くから「白」と「赤」の水引が用いられます。
婚礼などの最上級のお祝いの際には「金」と「銀」の水引も用いられます。
会社関係やフォーマルなお祝いの場面では、白地の包み紙に、紅白や金銀の水引が結ばれたご祝儀袋を選ぶことをお勧めします。
最近はパステルカラーやラメの入った水引も多く出されています。ご友人向けなど、比較的カジュアルなお祝いの場面ではこういった水引のご祝儀袋も素敵ですね。
ご祝儀袋の水引は、左側に薄い色(白や銀)、右側に濃い色(赤や金)を使います。
ご祝儀袋を選ぶ際のポイントにしてみてください。
Point 3 熨斗がついているもの
「婚礼用」や「一般的なお祝い用」には、右上に熨斗(のし)のついているご祝儀袋を選びましょう。
熨斗は「真心のこもった贈り物」を表します。お祝いごとや相手の幸せや健康を祈るときには、熨斗をつけます。
Point 4 中袋or中包みがついているもの
お札は中袋や中包みに入れてから、外包みで包みます。
中袋は封筒状のもの、中包みは1枚の紙を折ってお札を包むものです。
市販のご祝儀袋には中袋か中包みがセットで入っていますが、もし入っていない場合は、A4サイズ程度の半紙や奉書紙を中包みの代用とすることもできます。
Point 5 包む金額に見合ったデザインやサイズ
包む金額によってもご祝儀袋の選び方が変わってきます。
1万円程度
結婚式に出席できない場合などに、事前に渡したり現金書留などで郵送する際には、水引が印刷された簡易的なご祝儀袋を使うのが一般的です。
1万円程度の場合は、デザインが良くてもあまり豪華なご祝儀袋は避けるようにしましょう。
3万円程度
3万円程度は、友人や同僚などへのご祝儀の相場です。
市販のご祝儀袋の多くは、3万円程度のご祝儀用に作られていますので、スタンダードなものを選ぶようにしましょう。
会社関係のご祝儀であれば、白の外包みに紅白か金銀の水引がついたものを選ぶのがベーシックです。
一方、友人などカジュアルなご祝儀であれば、色使いが華やかなご祝儀袋を選ぶのも喜ばれそうですね。
5万円程度
5万円程度は、兄弟や甥姪などの親族へのご祝儀の相場です。
友人へのお祝いの場合でも、夫婦連名で包む場合には5万円程度包む場合が多いです。
一般的なご祝儀袋よりも少し格式高いものを選ぶようにしましょう。
例えば、外包みが上質な和紙で作られているものや、水引が5本どりや7本どりで作られている華やかなものを選ぶことをお勧めします。
まとめ
ご祝儀袋を選ぶときのポイントをおさらいしましょう。
- 結婚祝いには「真結び」や「あわじ結び」。入学祝いや新築祝いなどには「蝶結び」。
- 会社関係などフォーマルなお祝いには、「紅白」の水引を選ぶ。婚礼用の場合は「金銀」の水引を。
- 包む金額に適したご祝儀袋を選ぶ。
- 右上に「熨斗」がついているものを。
- 中袋や中包みがついているご祝儀袋を選ぶ。
ご参考にしてみてください。